Voice from Paris

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9月6日

乗り継ぎでヘトヘトだ。
機内では隣に座った仏人夫婦とトーク。英語がわからない。私は仏語がわからない。
なんとなく伝わればいいっす。
着陸直前、夫婦は手を握り合っていた。私も混ぜてほしかった。
空港を出る間際に二人のサイトを書いた紙をくれたのだけど、流れるような筆記体で読めない、、、。
そして14区にある、cite international universityに無事到着。
今日からここのArtist residence programに参加するのです。
すばらしいお部屋ですね。
眠いのに、疲れすぎて眠れないや。
"女呼んでブギ"、近くのスーパーで買ったKronenbourg、持って来た柿ピー。
くつろぎセットでくつろぐ。
でも、せっかくパリ1日目だし。
Comme nos voix ba da ba da da da da da da ……
はい、一作目。
installation
title : " Un homme et une femme"
year : 2006v medium : un "Kaki" et une "Pee"


9月7日

早速、忘れ物だ。電子辞書と変換プラグ。駄目じゃん。
monoprixやらFNACやらをうろうろ。プラグゲット。
プラハでホニャララ賞を受賞して、観光がてらパリに来ている小川夫妻とGal.Colbertあたりで夕食。
二人は「パテ!テリーヌ!」と叫んでいた。彼らのなかでブームらしい。犬缶と同じ匂いがするけど……美味しいね!
その後、小川氏が行きたがっていたバーを探すが、見つからず。
でも楽しかったからいいじゃない!


9月8日

アパートの入り口でカードキーがうまく使えないでいたら、日本人女性が助けてくれた。
彼女はもう一年もここにいて、もうすぐ帰るらしかった。
どのくらいの人数いるんだろう?みなさんの正体はなんだろう?
廊下で会ったお兄さんはドクターだと言っていた。
いろんな人がいるんだな。
小川夫妻が私のアトリエを見に来る。
小川先生に滞っていたネット環境を整えてもらう。
数分で「できたよ」。
なんでそんなアッサリできるの? 私は今日の午前中全部使ってもできなかったのに!!! 「プロ吉(proxy)がね。」と言っていた。敬服。
アパート外観。


9月9日

Foundation Cartierに歩いて向かったら、道に迷う。
ま、いいか。と思って散策。思いがけずたくさん歩く。
朝と夜は寒いのに、昼間は日差しが強い。持ち歩いていた水を全部飲み干す。
夕方、以前個展を開かせてもらったJean-Luc Takako Richardのオープニングへ。
二人とも変わらない様子で忙しく立ち回っていた。
Cava !!
フランス式の両頬にチューする挨拶に照れる。
彼らは去年、Ile Saint Louis(4区)から、rue de Turenne(3区)に引っ越して来のだ。
パリでも、ギャラリーエリアの流行廃りがあって、今はこの3区に集まってきてるそう。
そして、ほとんどのギャラリー−が同じ日にオープニングをする。
私もそのあと他のギャラリーを流れ流れてブラブラした。
おっ!
途中にあった中古自転車屋に心奪われる。
どうしよう。買おうか。なぁ。
だけど信号がややこしいから危ないかもなぁ。
歩行者用の信号も、たまに見間違えてしまう。


9月10日

モンパルナス墓地へ向かう。のんびりして美しいところだ。でも誰が誰だかわからん。
入り口に、著名人の墓地をマッピングした案内版があるんだけど、西日がまぶしくて見れない。
本当は
「Jim Morrisonの墓を見つけて" Break on through to the our side "と祈りました」
なーんて書くつもりでいたのに、墓地間違えちゃった。
Jimのお墓はペール・ラシェーズ墓地でした。
いい、いい、どこに誰とかもういい。
みんな一緒に仲良くお眠りよ! ぐーーー。
雑司ヶ谷墓地から見るサンシャイン60に激似で賞。
帰りにカタコンベに行く。
衝撃。スケルトンのアクセサリーを好んで購入する私ですが、まだまだ甘かった。
骸骨だらけだ。モーレツな数だ。骨200%。あの寒さ! 衝撃画像なので引いて撮ったものにしました。


9月12日

DHLに行き、送り状をもらってくる。
受付のビヨンセ似のネーちゃんが太ったムッシューといちゃついていた。それを" 瞬きもせず "見つめる私。
……軽く無視された。
通りがかりに日本食品店に入ってみた。
続いてcoletteに寄る。
続いてPalais de Tokyoに行く。準備中。
エッフェル塔を見ながら地下鉄の駅を探す。ものすごーい観光客の数だ。
暑い。

9月13日

あっというまに一週間経過。
サイトが見れるのに、hotmailがみれない。
今日こそディレクターDに助けを求める。彼女はヘビースモーカーだ。
あーだ、こーだ、つたない英語で説明する。
参考までに持っていったMacをみせても「日本語だしぃ!」とイラっとされて、結局トホホと笑い合った。
なんだかんだやって、プロキシをさらに追加して設定したら問題は解決したのでありました。
丸一日使った。
なんだかいろいろ連絡がとれ始めてきた日。

9月14日

ベルシーあたりのパブリックアートを見に行ったら、オブジェの上を流れる水がコケ色になっていて臭かった。
落書きされているも寂しい。
パブリックアート、メンテが命です。
画像はアラブ研究所。話題のファザードを内側から。


9月15日

Pompidouの " The movement of images " に。
John wood & Paul Harrison の作品が面白くて椅子に座ってじっくり見ていた。
そこへ二人組の青年がやってきて、やっぱり座り込んで見始めた。
二人はツボにハマってしまったらしく、いちいち派手に爆笑。
君たちのほうが面白いよ。
大きな画面の部屋では半分寝転がって見た。美術館は一日一館がいい。
帰ったら風邪を引いていた。
鼻水が止まらない。もうろうとする。
眠いのに眠れない。
於世孤独乃花咲也。

9月16日

でも、週明けには作品を送らねばならん。
午後、梱包材を買いにBHVに買い物に。
rue de Rivoliを中心に、道いっぱい、若者が道に集まっている。デモ? 警官がたくさんウロウロしていた。
何かあるのかなぁ、とキョロキョロ。
しばらくしたら"ドッ、ドッ、ドッ、ドッ"と爆音とともに大型のトラックがやってきた。
運転手たちは、"NO FAMINE"と入ったTシャツを着ている。
飢饉撲滅のためのデモらしい。
トラックを囲み、クネラッ、クネラッ、と踊り狂う若者たち。
勉強させてもらおうと、デジカメのビデオを使って撮った。
見たい? 見たい人は個人的に言ってください。
みんな、ほんと、上手いんだから。クネラッ、クネラッ。


9月17日

初めて一日中部屋にいた日。
さとうりさが〜、"やらなきゃいけないことに気づかない振り"をしていたことに気付いた〜。(ウルルンで)
ここでは何やるのも、2.5倍くらいの時間がかかっちゃう。
早く慣れたい。

9月18日

午前中は調べもの。
朝はもう寒いです。
午後はパリで一番でかいDIYのお店Castoramaに。
広さはそうでもないけど、便器なども売っています。BHVより安いです。
有名な画材屋Sennelierに。ほとんど観光地となってるような画材屋なので、扱っている品物も高級志向。
油粘土の値段にびっくりした。だけど、他で見つからなかったから、試しに500グラムだけ買う。
今履いているスニカーの底が穴があきそうなので、新しいパートナーも購入。
かわいいツインズ、デイジーズと名付けよう。
ついでに20ユーロでチャリ用のアディダスがあったので買った。
大きいサイズがたーくさんあるからいいんだよな、欧米はっ!


9月19日

昨日買った高い油粘土はいいにおいがした。
油の質が違うのか?粒子が細かくて、と〜ってもなめらか。
普段使用じゃないな。


9月21日

LaDefanceへ。
新凱旋門から旧凱旋門まで歩く。
ブルゴーニュの森へ寄る。
夜はcite universityのアーティスト&スタッフの顔合わせパーティー。
何人ぐらいいたかな。
15?くらいか?  お国はヨーロッパからがほとんどで、ペインティングの作家が多い。
最後までのこったウクライナのViktorとスペインのEmilioと一緒にビールを買いに行く。
二人は私の部屋で論議を展開。


9月22日

Samaさんに"Restaurant Chartier"に連れて行ってもらう。
ここは大衆食堂的な気軽さがあり、古くて、天井が高くて、かっこいい。
即、マッピング。(このサイトは暇さえあれば地図を読みたがる女、"さとうりさ"がお送りしておりまーす)
そしてそして、教えてもらった画材屋 " LE GEANT"にも行ってみた。
キャンバスより、紙の種類が豊富。店員さんも感じいい。
cite universityの門を入ったところでJuanに会う。
Juanは「キャンバスを買うなら"Marin"のほうが安いよ」と行き方を手に書いてくれた。
Juanは「今起きたところで、これから作業をするんだ」だと。今、午後3時だっぺよ。
そっか、彼らの体内時計にはシエスタがあるんだった。


9月23日

日本から送ってもらった『もやしもん』に夢中。
早く続きが読みたいよっ!
「醸すぞ〜」という台詞を乱用したい気分。
『今夜、アナタを醸していい?』

9月25日

Juanに教えてもらった画材屋 "Marin" に行ってみる。
パリ郊外にあるので不安だったんだけど、やっぱり迷ってしまった。
もう〜!と思って引き返そうとしたら…遠くにチラっと絵の具の看板が見えた!
見っけ。
画材屋というより、キャンバス工場に売り場がくっついたように思える。
安いよ。
F30で17euro くらい。


9月26日

Musee d'art Moderne に行く。
企画展はDan Flavin。蛍光灯が作る明るさ(lux)のなかに暗さが……ちょっと怖い空間だった。
常設作品が大量にあって、いつまでもいつまでも続くので、ヘトヘトになる。
と、油断してたら巨大な部屋でマチスの巨大な絵と二人きりになってしまい、緊張。
ふー。

9月27日

cite universityは月に1度ギャラリーツアーを企画している。
今日は19区にある、PlatauというギャラリーでやっているAdel Adbessemedの展覧会。
ギャラリーツアーってことは、説明を聞きながら作品を見るんだけど、全編フランス語であった。
負けないわ、日頃培った妄想力でのりきるわ。
彼の各品集を見ていたら、ポートレイトが載っていて、パッ!と思い出した。
2000年頃、NYのPS1作家であったYさんのお宅のパーリーへお邪魔した。その時、ネーちゃんを膝に乗っけて飲んでいたのがAdelだったと思う。印象的なことを話していたので覚えている。
そうか、こういう作品作る人だたのか。
終わってからViktorとディレクターDと他数人で La bellevilloise でやっている Jeune Creationに行く。
若手作家を集めた展覧会。
La bellevilloiseは静かで小綺麗な住宅街(20区)に突然あらわれる、ざっくりとした箱。
こんな感じの、アトリエ欲しいなー。
会場の下はカフェになっており(お約束)、そこでビールを飲んで帰る。
盗み撮りをしているViktor氏を盗み撮り。


9月28日

小澤さん宅へお邪魔する。
小澤さんは、日本の美術館とフランスの美術館の間に入り、展覧会をコーディネートするお仕事をしている。
本棚には美術に関する本がビッシリ。
フランス生活のあれこれや、ビザをとるときの苦労話などを聞いた。なるほど。
これからも、頼りにさせていただきます。
夜はSamaさんのボス、Gerard Caronさんのお宅へお邪魔する。
今日はなんだかすごい日だ。
皆様、お目にかかれて光栄です。

9月30日

悩み始める。ダメダメ・デーだ。いつもより多めに走る。
こういう日は爪の手入れをして、煮込み料理をして、好きな作家の本でもよみましょー。
C'est la vie !!


10月1日

隣人、Viktor が帰国てしまう日。寂しいなー。
置き土産をもらう。
トイレットペーパーと、洗剤と、パスタと、デスペラードと、The Davinci Codeと、、。
デスペラードはテキーラ入りビールでメキシコをイメージしていますが、フランス産です。
We are desperado !
Pompidouのショップと、Palais De Tokyoの展覧会"5'000'000'000 D'annees" に行く。
両方に「2match 」があって自己満足。展覧会には不満足。
日曜日はほとんどのお店が休み。でも中華街のスーパーはやっているので大丈夫。
中国の方は休まないそうです。
それにしても、どうしていつも怒っているように見えるのかしら。
疲れているんじゃないかしら。
休むといいよ。


10月2日

小澤さんにもらったDMをたどって、Ecole nationale superieure des beaux- artsに潜入。
構内の矢印を辿って、デッサンの展覧会。
beaux- artsの佇まいは、想像していたよりひっそりしてた。
でも、中庭では学生達がビール飲みながらたくさん集っていた。全世界共通ですね。
何でもいい、とりあえず乾杯してから、飲む理由を見つけるんだ!っていう年頃だよね。
そのあと、 samaさんとbibliotheque farancois Mitterrandにあるギャラリーエリアへ。
作品集を見せたりしながらお話した。
帰りには鍋一杯のムール貝を食べた。美味かった。ミネラル補給。
たまにムール貝をルーム貝と言ってしまう。モチーフにしていた、どばた時代から声に出す時ちょっと緊張します。
眠れず、朝方まで起きていた。(ムールかルームで悩んで眠れなかったわけではない)
画像は左がbeaux- arts内。右がbibliotheque farancois Mitterrandを降りてすぐ、Rue du Dessousあたりにある怪しい古城。アーティストが住んでいるという噂ですが、誰か知り合いいます?
入ってみたいんですけどー。


10月3日

一日中、雨。
洗濯場ルームに洗濯しに行く。
メキシコから来た男の子が洗濯機を見ながらオドオドしている。
「こんな洗濯機は僕の国にはないから…」と、予習として眺めていたらしい。可愛いなぁ。
「日本もないよ」(あるけど)と同調しつつ、先輩面で使い方を教えてあげた。
不安、盛りだくなんだろうね。
犬の顔になっちゃうよね。そういうとき。


10月4日

作業。
ずっと気になっていた近所の肉屋のおじさんに「撮らせてよぉ〜」と頼んだ。
ウザがられたけど、5分くらい口説いたら撮らせてくれた。
腕の模様は汚れじゃなくて、入れ墨です。胸からものぞいています。
煙草と生肉と入れ墨と…セクシーというか、エロというか……人、喰ってる?


10月5日

作業。
昼間にディレクターDとあることでちょっとした言い合いになる。
自分がめちゃくちゃな英語を話しているのがわかっていたけど、だいたい伝わったみたいだ。
彼女もあやまらないけど、私もあやまらない。
でも夕方には、オープニングへ誘ってくれた。
『それはそれ、これはこれ』。そこが楽チン in Paris.
Dの夫も一緒にPompidou の Yves Klein。
柔道習ってるビデオと人拓とるビデオが面白かった。
キレイです、IKB 。

10月6日



10月7日

"Marin"に画材を買いに行こうと思ったら、電車が止まってしまっていた。
モニターに表示された赤字の仏語が読めません。
隣で待っていたおばちゃんに「ほんと、困ったわね。ねぇ〜。」みたいなことを言われたので、 「ほんとよねぇ〜」と日本語で返した。
部屋に戻ろうとしたら、カードキーを部屋に忘れてきたことに気がつく!!!
守衛さんを説得するのに10分くらいかかった。
相手は仏語で話したがっている。面倒なんだろな。
終盤で「私は本当にRisa Satoだ!」って地団駄踏んでた。あほくさい台詞。
もういいよ。
作業。

10月9日

大きいキャンバスを買った。持ち帰るのが大変だけど、大きいのって楽しい。
アタイは平面も立体も大きいの好きなんれす〜。お馬鹿?しょうがないんれすぅ〜。ほっといてくらさい〜。
夕方からやっと仏語のお勉強を始める。
構内の図書館で備え付けのPC相手にトレーニング。
日本語は前歯あたりまでしか使わない。英語は口内全体で。仏語は咽喉までも。
仏人は論議好きでとにかく、よくしゃべる。カフェで、レストランで、電車で、唾飛ばしながらまくしたてている。
考えてみたら、日本語でもあんな風に喋ることってない。生まれ持った性質の問題だ。
ああなるのは、次の人生か。はぁ。
しかーし、"万里の道も思い込みから"だ。
ね〜。

10月10日

霧が美しい日。


10月11日

ディレクターDとその友人5人と、ポンピドーのRobert Rauschenberg展オープニングへ。
でも、ストライキでオープニングはオープンされなかった。
invitationを出しておいてストライキ。「俺ら本気だぜ」ってことかいな? 美術館前に集まった人々は特に怒った様子もない。
フランス人はスト慣れしていて、驚いたり怒ったりしないと噂に聞いていたけど。
みんなで近くのカフェに入り、座ったとたん「美術館がスト!信じられん!」。
なんだー、やっぱり怒ってるんじゃーん。
ちょい悪オヤジ(実際、だいぶ悪そうだったけど)も途中で加わり、みんなでビールと生ハム食べて帰る。
Susanaが親切にホームまで送ってくれる。おっかさんみたいな人だ。
彼女が典型的な欧米人ジェスチャーをするので、もうマネしたくて、したくて、ウズウズ。
一人でマネてもつまらないんだよな。それでも洗面所でやってみたりして。
本人の前でピッタリ同時にするのがいい。
同期をとれ!

10月12日

漫画便第二弾が届く。『団地ともお』。
ともお、愛しいヤツめ。
これはメトロの演奏を聴きながら踊る愛しい婆ちゃん。


10月13日

Jeu De Paume へFriedlanderを見に。
マネしてみた。


10月14日

友人と構内でやっているコンサートに。
途中で楽器を持たされた。
客いじりアリなのね。ズルいな〜。


10月16日

朝から地下鉄に乗って粘土を買いに行く。
10kg。
むーっ!

10月19日

月に一度のギャラリーツアー。
今日はパリ郊外にあるMAC/VALというアートセンターへ。
バスを乗り継いで行ったので、次回ちゃんと辿り着けるか不安だ。
ディレクターDは小学校の先生のように「はい、cite international降りて〜!!」と叫んでいた。
そんなキャラじゃいから大変そうだ。
MAC/VAL は最近できた新しいアートセンターで、大きくてきれい。説明を聞いていると(今回も全編仏語なのでDに英語で同時通訳してもらった)自慢は自在に動く壁面と、アーティストが手がけたサインや装飾だとか。何年かに一度、所蔵作品を総入れ替え(!)するとも言ってた。
で、今日初めて知り合った武山友子、その他のアーティスト6人で飲みに行く。
メキシコからきた大男(名前忘れた)の笑う様子が可笑しくて可笑しくて苦しかった。
舞台俳優のようなんだもの。着ていた白いブラウスはハムレットのようなんだもの。
でもスペイン語で話しているから、何言ってるかわからないんだもの。
あー。おかし。

10月23日

またまた "Marin" へ。
作業は続くよどこまでも。

10月24日

アイルランドのダブリンに向かう。
(航空会社はおなじみRayan Air。チケットは往復で2万円弱。
もっと早めに買えばもっと安い。完全ネット販売です) 空港はパリ郊外にあるボーべ空港。
パリ(place de la porte maillot)からボーべ空港まではシャトルバスで1時間半かかる。(13euro)
パリ市内を出てしまえば、すぐに田舎の景色になる。
広大な大地に人の気配無し。
飛行時間は、1時間45分くらい。アイルランドの空港からはAir Linkというバスに乗って30分ほどで市内に到着。(5euro)
ダブリンは小さくて建物も低くて可愛らしい町。
私も出品したグループ展 " THE SQUARE ROOT OF DRAWING " のオープニングに行く。
場所はTemple Bar Gallery & Studios。
増山氏も来てくれた。他のアーティストともたくさん話して、たくさん飲んだ。
キュレーターのNoelは、私がイメージしている文化系英人キャラだった。
(どことなく『Monty Python』?)
オカマちゃんらしいコレクターさんとの話はちょっと聞き取るのが難しいかったけれど、周りの人の反応、彼の目つき、自分で言ってことに大ウケしてるところから察するに、ゴシップネタに間違いない。 (この人たちはまとめて『Austin Powers』に)
可笑しかったのが、話は内容に関係なく"fuckin" を連発しながら話すアーティスト。 (堅く『Natural Born Killers』に決定)
なかでも歯が折れてしまった話(彼は前歯が1本無い)では完全に "fuckin" のインフラが起きていた。
本人にとってはショックだったのだろうから、笑うのはできるだけ我慢したけど……無理。
私の「じゃぁ、アナタのFuckin Teeth に乾杯!」の言葉に、ニカッ!っと、足りない前歯で笑ってくれた。
可愛いなぁ、もう。
日頃から私の周りには「歯無し氏」がたまに出てくる。彼らはもれなく強烈なキャラクターの持ち主。
だから彼らが、しばらく会わない間に歯を入れてしまっていたりすると 「あーあ、入れちゃったよー」ととても寂しい気分になる。
なので「歯無し氏」に出会うたびに「入れちゃダメ、絶対。」と前で手を組み、無責任に願う私なのです。
話を戻して、夜はユースホステルに泊まる。4人の相部屋だったけど、私ともう一人だけだったのでラクチン。
ユースのこの感じ、懐かしい。


10月25日

朝、ユースホステル特有の朝食。っていうか、餌のような…。
半目で食べてたら、金髪に染めた白人の兄さんがやってきたので一緒に食べる。
「どこから来てどこへ行く?」的なことを話ていたんだけど、途中で話の筋を無視して 「なんで金髪に染るの?金髪モテるの?」と聞いてみた。ニヤニヤしていた。半目で。
40分くらい歩いてIMMA(アイルランド現代美術館)へ。
現在、増山さんはIMMAのレジデンスプログラムに参加している。
今日は一日ダブリン案内をしてくれるのだ。感謝!
まずはIMMAの展示を見せてもらう。只今の企画展はMichael Craig-Martin。
とんちが効いてて、綺麗で楽しい。
次は市内のギャラリー探訪。
途中でカフェに入り、お互いの昔話などをする。面白い。
深く共感したのが『制作に伴う嗚咽の話』だった。
Trinity Collegeにケルズの書を見に行く。
メインの書に辿り着くまで、前置きが長かったけど、美しかった。
個人的にはそのあとの図書館に感激した。クンクン。いいにおい。
夜はダブリンで一番の老舗のパブ The Brazen Head に連れて行ってもらい、ギネスを飲む。
そしてこの夜は空いているレジデンス部屋に泊めてもらったのです。何から何までお世話になりまして。
画像は左からIMMAとThe Brazen Headとレジデンス棟のアイドルちゃん。


10月26日

午前中からキルメイナム刑務所へ。
ガイドの人がドッカンドッカン客を笑わせていたが、私には早すぎて理解できなかった。
悔しー!
見学用の独房は白く塗られ、東京のワンルームと変わらない雰囲気。
が、閉ざされたままの独房はあまりの暗さに、ドキっとさせられた。
その後、美術館をまわったり、公園でボケっとしたり。
ちなみに、ダブリンの美術館、博物館は全部入場無料。
最後に増山氏にお礼を言って空港に向かった。
パリ市内に戻ったのが午前1時半。帰宅したのは2時だった。
ぐったりー。
左からキルメイナム刑務所独房、St. Stephen's Green、増山氏の爽やかショット。
ありがとう!


10月28日

作業。
夜は友子嬢と食事に出かける。チーズフォンデュを頼んだつもりだったのに、オイルフォンデュが来た。
二人とも、血が滴るような肉はご無沙汰だったので、ちょうどよかった。
血の味がしたよね。
レバ刺し食べたいなぁ。

10月29日

夢日記(絵のみ)を描いていたら、午前中が終わってしまった。
生涯、誰にも発表しない(できない)この日記をどうしてここまでちゃんと描くのだろうか。
ま、私だけ楽しめばいいや。
映像にエフェクトがかかっていたりすると、表現力が(大袈裟)追いつかない。落書きみたいなものなんだけど。
毎朝見たネタが消えないよう、そろ〜りそろ〜りとベッドを出て、ノートを取りに行く私がいます。
夕方から小澤さんとDigital & Video Art Fair(DIVA)に行く。
会場になっているのはKUBEという、おしゃれホテルの客室。
特集されていたDamien Odoul の作品は、下ネタあり、笑いあり、社会批判ありで、ギャグセンスと体格がタケシ風であった。画像はパフォーマンス。
夜はOさんのお宅でご飯をごちそうになる。
あっという間に終電の時間になっていた。駅まで走る。

11月3日

オペラ座へcosi fan tutteのチケットを取りに行くが、取れなかった。↓
のでバレエにした!↑
Musee Picassoへ。
立体作品のレントゲン写真が面白い。中にそんなの詰めてたのね。


11月4日

カフェで注文するのも慣れてきた。カフェ、いいよね。お酒もあるしね。
夜は小澤さん宅のカレーパーティーにおよばれしました。
若者達と知り合えました。
そして、帰りはまたもや駅まで走ったのでした。

11月5日

毎月、第一日曜日は美術館がダタになる。
Louvreをブラブラ見る。全部見ようと思ってしまったら遭難しますよ。
これで何度目かな。でも前回の記憶がちゃんと消えているので、毎回新鮮。
調子に乗って、Orangerieにも行ってみたけど、長蛇の列を見て……帰ろ。
Place de Italyで降りてチャイナタウンに。


11月6日

5:00pmには真っ暗だ。
作業が進まない。イライラ。
夜は眠れない。イライラ。
目が閉じてくれるまで英語を訳したり。
もー!
早起きしたいのだよ!

11月8日

Jean-Lucのギャラリーでいろいろ話す。
夕方から小澤さんと一緒にギャラリーを見てまわる。
Galerie Eric DupontとかGalerie Claudine Papillonとかetc.
Galerie Claudine PapillonでやっていたJavier Perezは外からガラス越しでも迫力があって吸い寄せられた。

11月10日

他のアーティストのアトリエを覗きに行く。


11月11日

友子嬢とJuanとEmilioとで、ウチでミニ・パーティー。
夜中にCerveza(セルベッサ)を飲もう!とバーへ向かう。
セルベッサは、スペイン語でビール。
「だいたい『ビール』って名前より『セルベッサ』のほうが、ビールの味や炭酸のイメージに合っているよ!」とスペインチーム。
うむ。確かに。アッサリ議会通過。
では、今日からセルベッサで。
日本チームでセルベッサポーズを考案。はい、採用。
今度は路上で唄だ。
私達はジュリーとか百恵とかを勝手に。
彼らはスペイン歌謡を勝手に。
もう、自分が気持ちよければいいんだもんね! それが酔っぱらい。
着いた先はbarの立ち並ぶ通りで、夜中なのに人がたくさんいた。
狭い店にはムギュムギュと人が詰まっている。
ビールも美味しかったー。もとい、セルベッサね。
場所はたぶん……rue Bobillotあたりだったと思う。

11月13日

昼間は遅刻の知人のためにイライラする。
夜はOpera Garnierに。バレエ、White darkness/AndreAuria/ Amoveoを見る。
White darknessがとくに良かった。Marie-Agnes.Gillotという人が絶賛されていた。うん、カッコいい。
大柄の人のバレエって迫力ある。
でも全部良かった気もする。


11月14日

フォイルの方達からCDが届く。江口さま、ミズエさま、網野さま、ありがとう!
3人3様のセレクションで、面白かったよ。甘・辛・酸、甘・辛・酸で、飽きませんことよ。
音楽大事。テレビ無いし。でも無くてもいいや。音楽あれば。

11月15日

昼はSamaさんとGoongというレストランへ。漫画話に花が咲く。
Samamさんは物知りだなぁ。
夕方には昨日フランス入りした、竹井氏&倫子がウチに遊びにくる。
「お楽しみ袋」と名付けられた大量のお土産を手に!
サトウのご飯、味噌煮込みうどん、カレー、ゆかり、漬け物……煙草。
ありがとう!!!
友子嬢も呼んで4人で酒盛りになる。
酔った竹井氏は通常通り『竹井塾』を展開。標的は友子だ。
もう、ジャンジャカいっていいよ。
だって、もうテープに録らなくていいんだもん!
メモとらなくていいんだもん!
あは。楽しい。

11月19日

竹井氏&倫子の3人でパリフォトへ。賑わっていた買う気の無い人にはちょっと辛い人口密度。
見るための展示ではない。
倫子コレクター様のお家に招かれてお食事。
今朝、届いたというモッツァレラチーズがデラ美味かった。
生湯葉?的な。

11月21日

作業。
郵便局でcolissiomoという安めの郵送パッケージを購入。
XLサイズだと7kgまで詰められる。
でも測る器具が無いので勘に頼る。
ムリムリと詰めて郵便局へ。
6884g!窓口の人と握手。
この才能、どこで生かせばいいかしら。

11月22日

作業。
天気悪くて暗い。日照時間が短かくて困る。
帰国前に仕上げられるか不安になってきた。
暗くなると色がよくわからないので、残っていた粘土でしょうもない作品を作る。
しょうもなくても眉間に皺が寄るものです。
出来上がったら、すっかり情が移ってしまい、日本へ持ち帰って自分の部屋に飾ることにした。

11月23日

作業。
1日使って、ステートメント書き。これ苦手。頭痛い。
評判悪いあのサイトで「タ*リ倶楽部」の『何処でも居酒屋』を見る。
これ大好き。
い〜や〜し〜。

11月24日

Rougier & Ple へ画材を買いに。
ついでにギャラリーをのぞき。
Galerie Thaddaeus Ropac、Yvon Lambert Parisは、ともにAnselm Kiefer、ほんでもってGaleire Marian GoodmanはJeff Wall。
Galerie NelsonのJames Wellingで、写真作品のフレームガラスに映った疲れ顔の自分を見て「今日はここまで」と帰る。雨に濡れてるし。
と、思ったけどGalerie du jourのRayn McGinleyも。
見ようと思っていたギャラリーは結局見つからなかった。
帰宅して思い出した作品は、裸の女性が砂漠で煙草に火を点けている写真。

11月25日

夜、友子嬢と構内のバーへ。
ガールズトーク。
ふふふ。ほほぅ。

11月26日

samaさんikukoさんとLadru Rollin駅で待ち合わせして市場へ行く。
ものすごい人で活気があった。キノコをもりだくさん買った。
ランチしに老舗レストランChez Paulへ。次回も来たい。すごく気に入った。
しかもpintade(ホロホロ鳥)って美味しい。
ikukoさんは可笑しい。これからは越後屋と呼ぼう。
二人と別れて、Mason de Rougeへ。
ぎゅうぎゅうな展示。立体作品がツメツメで重なるように展示されていた。
そのまま歩いて帰る。

11月27日

Galerie Jean-Luc Richardへ。
Takakoさんと近くのカフェでランチ。イタリア風キッシュをごちそうになる。
帰りにcite international des artに寄って帰る。
internationalっていうわりに、サイトもアプリケーションも仏語のみ。
ややこしいのだけど、現在私が参加しているレジデンスプログラムはcite international university.で、こっちはCite international des art.

11月29日

私のアトリエにリサーチャー達がやってきた。
「このプログラムに参加して良かったことはあったか?」という質問にパッと頭に浮かんだのが 「パリはワインが安くて助かるけど、煙草が800円だからプラマイゼロ…ちょいマイナス?」。
だったが、まじめに制作・アートについての感想を言ってみた。
ちなみにこれがフランス的警告です。
強い。


11月30日

昼にMichelがやってきて私の制作風景をビデオ撮影。
一緒に不味いランチを食べた。
夜は"Risa Sato Bye Bye party" in Risa's studio.
企画してくれたDが全部準備してくれた。Merci !
初めて会う人も何人かいたし、帰国しちゃうなんてもったいないなぁ。
最後は近所のバーへ行き、cervezaでまた乾杯!


12月1日

今度こそ、Pompidou のRobert Rauschenberg.
違う階でやっていたVija Celminsの波の描写に驚いた。変態だ。
見れてよかった。変態に触れるたびに思います。

12月2日

これは必ず見たい。と、思っていたPantheon でのErnesto Neto。
きゃっ!
夜はGerardさんのお宅でさよならパーティー。
Samaさん、越後屋ikuko、Yasue&Sebastian、柴犬・栗太郎、その他初めて会う方達も……。
そして越後屋印のスイーツ(Foret Noire)も最高であった。
美味しい楽しいディナーをありがとう!
またもや駅まで走る。
録った画像が無くなったので彼女の面白情報ブログ、Coco's networkからいただきました。(ワシも悪よのぅ。)


12月3日

朝は市場へ。しばらく市場に来れないのは寂しいな。
お土産にチーズやサラミを買う。
レジデンス中に制作した作品をJean - Luc & Takako Richard Gallareyで展示してもらうことが決まった。
午後、ギャラリーまでタクシーで作品を届けに行く。
開催中の展示は、Tom of Felnandだった。
全部の作品が鉛筆で描かれていて、後半になっていくほど緻密になっていく。
エアブラシを使っているように見えるけど使っているのは鉛筆のみ。
オーナーに彼の生前のエピソードを聞かせてもらった。(割愛)えぇ、話やなぁ。
「彼はゲイアーティストのパイオニアだし、日本でも是非展示したいんだけど」と、Jean - Luc夫妻 。
そっか、ここまで性器丸出し且つ、過激なアクションが描かれていると検閲でひっかかるのか。
映画のボカシもそうだけど、しらけるなー。
ネットもコンビニも広告も裸満開なのにね。
パリに限らず海外の展示を見てまわっていると、裸やセックスシーンは当然「なんでもなーい」感じでよく出てくる。
かといって、日本文化やらシャイなキャラを考えると"全開バリバリ挿入万歳ホイのホイのホ〜イ!"っていうのも違う気がする。
なので「日本も外国のマネすべき!」というつもりはない。が、もうちょっとジャッジに時間をかけてもいいんじゃないかな。
面倒なんだろうけど。
中途半端に抑圧してると腐ってきそう…つーか、臭くなりそう。
臭くない?

12月4日

7:00amにオフィスでDに最後の挨拶。コーヒーとクロワッサンを出してくれた。
各国のレジデンスの話などをした。
「また戻りたい時は相談して。ダイレクトに。私に。」と言ってくれたので、まだ続きそうな気がして嬉しかった。
が、Dは最後の挨拶で私の名前を呼び間違えた……マぁーー ジぃーーでぇーー? 
ちっ、なんだよっ。
頼むから次の再会のときは間違えないでほしい。
salut !


12月5日

飛行機の中で『日本に戻ったら、テレビ見て、日本語演劇行って、日本語ロック行って、コンビにの細かぁ〜い棚をシミジミ眺めて、用も無いのにどこかのカスタマーセンターに電話して"親切"を貪ろう……』と妄想。
着いてビックリ、寒いのね。
日本は外でも寝ころがれるほどきれいだね。
地べたに座っちゃうのも無理はない。
なにはともあれ、納豆菌 Come on !
I'm coming.




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