さとうりさ個展
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バルーンを背負うキャンペーンで知られる作家の国内では2年振りの個展。 夏には各所でワークショップを意欲的に開催してきた、さとうだが、 今回の個展で『りさ・キャン』の登場はない。 数年前から彼女は2タイプの作品を制作し、それらを同時進行させることで、コミニュケーションという巨大なテーマに挑んでいるようだ。 さとうは2000年に個展『良い友』(同ギャラリー)を開いている。 そこでは、引きこもりをテーマにした同タイトルの真っ黒いモンスター(2003年岡本太郎賞入賞作品)や、「子宮に帰りたい」などの作品を発表した。 今回のテーマもその流れを汲んでいると言っていいだろう。 女性の肉体をイメージした『tete bear』(写真)を中心に、立体作品、平面作品が展示される。 日常でも可能な限り家の中で過ごすという彼女。 彼女は「そこ」で何を見ているのだろうか。 妄想を遊戯と捉えるならば、危険回避の方法として作品制作があるのかもしれない。 「りさ・キャンペーンと違って、作品を作ってからの二次作用、三次作用を全く期待していないし、見てくれる人に何も求めていない。一つ一つの作品が、それだけで完結しているから、ただ見てくれればそれでいい。ひとつ言うことがあるとすれば、触らないで欲しい。それぐらい。」 ここでは、キャンペーン中に見る、好意的な彼女には会えないようだ。 文/酒田隼継(リリースより) |